今市は江戸時代からの宿場町として活況を呈していました。
定市が開かれるようになったことから今市宿となったと云われます。
当時から日光街道のほか、壬生道、会津西街道、日光北街道などが集まる交通の要衝となる場所だったのです。
日光街道・例幣使街道・西会津街道の3つの街道で、全長37kmに渡って道の両側に約1万3300本もの杉の木がうっそうとそびえ立つ並木道。
徳川家の忠臣・松平正綱が20年余りの年月をかけて20万本以上もの杉を植樹し、家康の33回忌の年に日光東照宮の参道並木として寄進しました。高さ約30mにも成長したこの杉並木は現在日本で唯一、特別史跡と特別天然記念物の二重指定を受けており、平成3年には「世界一長い並木道」としてギネスブックに認定され、「日光街道杉並木まつり」や「杉並木マラソン」などの催しも行われています。日光街道を宇都宮に向かう右側には、桜が寄生した珍しい「桜杉」があります。
日光街道と例幣使街道の分岐点にある。高さ約3mの坐像で、赤いよだれかけをした石地蔵。初め、弘法大師が日光の憾満ガ淵に立てたが、洪水で流され大谷川の砂原に埋もれたものを、石工が大石とまちがえクサビを打ちこんだところ、血がにじんだという伝説がある。今も地蔵の背面にはその跡と称するくぼみがある。
日光杉並木公園は、杉並木街道の保護と、地域の文化を伝えるために整備されました。公園のある(旧)今市市は杉を材料とした杉線香の生産日本一の土地であり、かつて杉線香生産の動力として利用されていた水車を園内に設置しているほか、貴重な文化遺産である旧江連家(1830年築、約90坪)、二宮尊徳の報徳仕法による「住宅報徳仕法農家」が復元設置されており、蕎麦屋として建物内でお食事もできます。
日光市にある今市地区では、日光連山から流れる大谷川の扇状地に位置しており、大変良質な地下水が流れています。また、重要文化財である日光杉並木を初めとして、杉がよく育つことでも有名です。昔から、「よい杉が育つところではよい酒ができる」ということで、今市地区では日本酒造りが行われていました。
実際に酒蔵を見学して、日本酒の製造を学んだり、作られた日本酒の試飲をしてみてください。